洗〜洗車と注油〜
ランの後には自転車のメンテナンスをしようという話。
汚れがなく、チェーンやメカはスムーズに動き、異音は全せずにピカピカに整っている。
この状態が自転車がパフォーマンスを最高に発揮できる。
そして早い人は必ず自転車がピカピカにきれいだ。
さて、整備は大きく分けて二つ。
①日常点検(シフト、チェーン、タイヤ、フレーム)
②オーバーホール
①はランの終了後に必ず行うこと。
シフトのチェックで異音がしないか、チェーンの汚れや油の具合、タイヤに異物は刺さってないか、再度カットや破裂の予兆はないか、フレームに傷やヒビはないかを確認する。
②は半年や一年に一回行う。
基本的に
一度すべてをばらばらにしてワイヤーやブレーキシューの交換やベアリングの洗浄とグリスアップなど総点検する。
今回は特に①の洗浄について述べる。
①で用意するもの
・耐油手袋(テムレス)
・チェーンキーパー
・自転車スタンド(なんでもよい)
・チェーンクリーナーとパーツディグリーザーとマルチフォーミングクリーナー
・ウエス
・ラスぺネとチェーンルブ(WAKO'S)
【大まかな流れ】
チェーン→ホイール→フレーム→組み付けとなじませ→バリアスコート
今回は干からびラン後の車体
汚い
小物でチェーンキーパーがあるとフレームにチェーンがつかず、作業性が非常に高いです。
それでは始めます。
(1) チェーンとクランクとメカはチェーンクリーナーをぶっかける。
(2)ハケでディグリーザーをチェーンに塗ったくる。
はけの毛先につけて、チェーンのリンク内をなでる。
チェーン一周分行えばオッケー。
塗った後は握ったりよったりしてとにかくリンク内部に染み込ませる。
チェーンを一ラインごとブラシでゴシゴシ磨く。
そのときのコツは
①チェーンの両側をブラッシングする
②真上から押し付けるようにゴシゴシする
こうすることで、表面とリンク内にディグリーザーが入り込み固まっていた汚れが溶け出す。
ひたすらブラシで落とす。ウエスで抑えながら。
メカもウエスでふく。
次に、チェーンとクランクとメカをウェスできれいに一度ふき取る。
マルチフォーミングクリーナーが油と反応してしまうため十分に洗浄力を発揮できない。
一度拭いたのちに、チェーンのコマめがけてぶっかける。
かけるのは一周分で大丈夫。
(3) 全面マルチフォーミングクリーナーをぶっかける
クランク周りもこのタイミングで綺麗にする。
チェーンゴシゴシしてやると指で触っても大丈夫!
(4)ラスペネを注す
ピカピカピカリン!じゃんけんぽん!!
(5) ホイールスプロケの洗浄
チェーンクリーナーかけてこする(場合によってはハケ塗り)
ブラシで擦る→拭いて
マルチフォーミング→溝をこする。
全体を薄くマルチフォーミングしてふく。
フレーム 全体をマルチフォーミング薄くてよく、補給の食べカスの部分だけ少し濃くして擦ると落ちる。
バーテープは握りこみながらやると汚れが取れやすい。
バリアスコート(ワックスコーティング)は各パイプにシューっとしてから塗りつけて、のばす。
ブレーキアーチの裏もやるといい。
(6) チェーンへの注油
私が愛用しているのはチェーンルブ(WAKO'S)
実は先端が折ってあるので、チェーンのコマに無駄なく吹きかけることが出来る。
ラジオペンチでちょいと曲げてください。
チェーンルブはふき取る時間により、オイルの載せ具合を変えられる。
塗布後すぐにふき取ると残存する油分が少なく少し乾いたするするとしたフィーリングとなる。
逆に残しておくと油がたっぷり残っているので、少しもたつく印象。
ちなみにウエスは強アルカリ洗剤を入れた50℃のお湯で20分ほどつけ置きしてから、洗うと見事に綺麗になるらしい。
これは普段お世話になっている自転車屋さんで開催された、WAKO'Sの洗車講習会の方法をほとんど取り入れてます。
みなさんも一度是非体験してみてください。