「最近、乗ってる?」

自転車クソブログ

渋~渋峠200~

Q ロングライド、皆さんご存知でしょうか?


A 自転車で100km以上の長距離走ることです。


100km・・・実はサイクリストの最初の壁だったりします。
おおよそ5~7時間は自転車に乗車しなければならず、機材や体調トラブルの対処や体力、ペース配分、計画性、準備などツーリングの要素が詰まってます。
各要素まさに自転車旅の要となっており、時に大変な苦労やつらい目に遭ったりします。ですが、それらを乗り越えて自分の力でここまで来たんだという達成感や充実感は日常ではなかなか味わえません。
かくいう私も、初めは坂を手押ししたり35kmでへばって何もできなくなったりとたくさんの失敗と苦難を味わい、その度に次は達成したいと思い走ってきました。
すっかりその魅力に憑りつかれ、今では日本全国が射程内に収まるまで来ました。今もこれからも続けていきたいと思うほどです。


さて、前置きが長くなりましたが、本編の渋峠ロングライド始まります。


(1)準備編
10/20(木)にとてつもなくどこか遠くへ行きたくなり、そういえば国道最高地点の渋峠って久しく行ってないなぁと思いたったのが運の尽き。
(今期アニメのろんぐらいだぁす!のOPがここから始まるのだ)


そこで、距離計算にいつもお世話になているルートラボ(ルートラボ - LatLongLab)で家から距離を算出し、プランを練る。
200kmで19時頃に帰宅と設定し、こんな感じでたてました。http://yahoo.jp/EmrXle
実際、こうやってルート考えている時が一番楽しい。まだつらくないから(笑)



ここから重要
電車の時間が決まっていたり、場合によっては宿や風呂の時間が決まっているので、それにあった時間を出し目算を立てることがライドをより確実なものにできる。
(1)大まかな予測時間を出す。
大体平地は20km/h、上りは10km/h程度
平地は25km/hで走行すると仮定し、さらに信号ストップや休憩などもあるので-5km/hを目安にしている。
山岳は人によります。私は上り向きの脚質なのでこうしてますが、初心者の方や上り苦手な方は5kmでもいいかもしれません。
ざっくり傾斜にもよるが、いきなり10%をこえるわけではないので経験から設定。


(2)休憩場所を決める
コンビニは非常に重要な補給ポイントです。今はgoogle mapで場所の保存もできるので、あらかじめ記録しておきましょう。
間隔は60kmを目安に地理状況を照らし合わせ組みます。


(3)ウェア
今回走行時は夜間で冷え込むことが予想されましたが、日中15℃まで行くことがわかっていたので、調整つ出来るようにしました。
こんな感じ。
上アンダー、ジャージ、ウィンドブレーカー、ユニクロライトダウン
下ビブタイツ、ヒートテック


下は失敗しました(笑)


(4)機材装備
夜間走行は5時間程度なのでCATEYE VOLT300を1本、リアは二つ。


着替えや輪行袋があったので、流行りのシートポストバッグに収納。
ハンドルにはサイクルコンピューターCATEYE STRADA SMARTと行程表を装備。
最低限の修理用具を持ち、空気圧と変速とブレーキをチェックし完了。


(5) 出発
出発までが長い・・・。でも慣れると二日でできます。
最初は必要なものがあってサイクルショップに行くこともあるので、早めに準備しましょう。


0:30 家出発


4:00 第一コンビニ

ここまでは暗くて修行のように漕いだ。車に気を付けながら行きましょう。
3℃と寒すぎてカップ麺食べる始末。


4:20第一コンビニ発



5:30高崎のコンビニで休止
ここでライトの電池が少なくなったのと寒すぎて昇天しかけたのでストップ。
日が出るまで休憩。
体力は大丈夫だが、寒さが身に染みる。

6:20出発


9:44 第二峠通過

この間一回死ぬほど眠くなり、道端で寝た。
学生時代に戻った気分。


10:10 第二コンビニ 草津への上り入り口
ここで朝食。がっつり食べないとこの先が危うかったので、ご覧の通り食す!
ポイントは鶏肉を食べること。


10:30 上り開始
序盤はしっかり足を残せていたので、踏めたが中盤から10%の上りで睡魔に襲われ白目になり、登坂車線ゾンビになりました。
開店前の蕎麦屋の駐車場で仮眠。
その後復活し、快調に10km前後で走れた♪


11:52 道の駅草津


ここから草津市街に入る。湯畑はスルーし、即上りに入る。



12:00 渋峠上り開始
よくここまで来た!さぁラスト17kmの上りだ!と言い聞かせ、辛い自分をごまかす。
目くるめく風景が変わっていく峠はほかには見たことがない。


始めは広葉樹林が多い茂り、その風景に心を奪われるのと同時に始まりを感じさせる。
5km地点、さもここからが試練の始まりなんだと訴えかけてくるような岩肌が急に現れる。硫黄のにおいが肌をつんざく冷気と入り混じり、自分の呼吸すら意識せざるを得なくなる。


ここからは目の前に見える山を次々に撃破していく。最中はあれの先がゴールだと思うが、上り終わるとさらに現れる。すでに森林は消え失せ低草や低木がメインとなる。
荒涼とはまさにこのこと、邪魔者はいない。
自分自身やマシンとじっくり対話し、山頂までたどり着いてみよ、と。
一つ一つの山が諭す。


上るは勇気ある挑戦者、まさに自分自身との闘い。足つきたい、下りたい、眠い、疲れた。
しかし、その先にあるのは確かな充実感。何度も何度も味わってきた、そして今まさに得たい至高の報酬。




不思議と一人ではなく、今までの自分が連なる。0時、休憩、登坂、何より行く前から楽しみにしていた自分の気持ちがそっと影から旧友さながら肩を組んでいる。
あと少しだけ。足が上がらなくなってきたけど、お休みダンシングや補給を駆使し、気持ちをつなぎとめる。他ならない自分のために。


マシンは応えてくれている。貧脚で疲労困憊の私に「私が支えるからさぁ行こう」と後押しがたまらなく、目から汁が出そうになる。



14:00 渋峠到達
山頂は不意に訪れた。報われた気分がした。やっとここまで来たんだと、飛び跳ねる元気はなく静かな充実が全身に広がり、しばし自分が来た道を眺めていた。
相棒は「私でよかったでしょ?」と誇らしげに国道最高地点に居座っていた。



山頂は寒いが、気持ちは熱いままだった。なんにしてもよくやったと思う。記念写真をとり、早々に下った。


14:30 草津市街
公共浴場に入り、下りで冷え切った体を温める。超熱かったみたいだが、お構いなしに入る。
さらにJR長野原草津駅まで下り、輪行


19:30 家に到着
今回のロングライドは終わった。


今回もいろいろあって楽しかったです(小並感)
反省点はウェア選択ですね。寒暖も差が激しいと対処が難しい。見直す必要あり。
途中ハンガーノック気味になった、もっと積極的に少量ずつでいいので補給すべきだと思った。


次はどこにいこっかなー

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