ポスドクとしてアメリカで生活する男ありけり
*2022年1~6月当時の話です。国内外の事情の配慮願います。
当時は31歳でポスドク三年目で、アメリカ滞在一か月が経ちました。
渡米してジョンズホプキンス大学医学部でポスドクとして研究している若手の備忘録。
一か月間生活してきて思ったことをつらつらと…
本記事のざっくりまとめ
・就活としての海外ポスドクはアリ
・海外留学助成金は金で解決できる
・英語は大切
・就活としての海外ポスドクはアリ
私は2021年の10月あたりにボスから「来期のポスト探してね」と言われたので、JREC-INというところに登録して就活を始めた。
JREC-IN Portal
このあたりの精神状態はあまり良くなかったので、本格的にしていたかと言われれば怪しい。
しかし、このサイトは履歴書のフォーマットが用意されていることや企業や国内外大学含め広く使われていることから、これを足掛かりにしようと考えた。
登録して一週間程度たった頃に現ボスから連絡があり、テーマの話し合いとweb面接を経て1月には採用となった。
他にもいろいろ声をかけていただいていたが、ビザの手続きや家族の了承を得ていたことから心苦しいがお断りした。
近年、学術業界は海外留学経験が求められるようであり、この業界でやっていく(教授やPIになる)のであれば経験しておかなければならないようだ。
自分は就活前まではなるべく行きたくないと思っていたが、行くのであれば早くしないと子供や家族が優先になった時に後悔するとも思っていた。
その矢先にオファーをもらい、テーマも自分の強みを生かせる内容だったので妻に相談し了承を得た。
妻は同行する前提で賛成してくれており、大学もJ2ビザを発行してくれたので事なきを得た。なお面談時には妻が同行するのでビザを発行してくださいとか、事前に必要な書類の準備は全て私が行った。
オファーには年俸や雇用条件の詳細が書いてあった為、その面でも安心して選ぶことができた。
私の場合はNIHが定める給与表(https://www.niaid.nih.gov/grants-contracts/salary-cap-stipends)に準拠+保険料も全額負担してくれるとのことでした。
これは意外だったが、海外の研究機関や大学からのポスドクオファーは結構ある。
JREC-INもそうだが、大学内の掲示に募集がぶら下がっていることがある。
HPに「Posdoc available」と記載のあるところもいいでしょう。
アメリカの場合の話になるが、雇用条件や最低賃金の支給額など規定が定まっているためクリアである。
私はジョンズホプキンス大学医学部の日本人PIのラボに所属した。雇用期間は最大5年(プロジェクトの雇用の為)でマックスまでいるのかは相談次第でという合意を得た。
是非海外のラボに挑戦してみてほしい。面白いがボスや同僚との相性は最重要。
ボルチモア インナーハーバー
・海外留学助成金は金で解決できる
カフェテリアのランチボックス$10 ポテトがうまい
・英語は大切
RP9 職場前にて
まとめると、ポスドクは海外に行きましょうという話です。
実際自分の研究に集中でき、働き方や生活リズムは私にはあっていました。
もちろん見えないところで努力することが必要ですが、それを含めても頑張ろうという気持ちがなければ海外で生活できないんじゃないかと個人的に思います。
モチベーションの高いメンバーと仕事ができるのは楽しいですよ。
というように、自分の経験してきたことから感じたことを少し吐き出してみました。
参考にしてもしなくてもいいですが、ダンキンドーナツは美味いので是非食べるべし。
ドーナツ、トースト、コーヒー(S)で$10
もっぱら私のお昼ごはん